競技トピックス・テニス

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全国の選手との駆け引き楽しみたい 東京都杉並区 永山俊雄さん(76)

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 永山俊雄さん(76歳)は今大会がねんりんピック初出場となる。子どものころから野球、バレーボール、スキー、ゴルフと様々な競技に挑戦してきた。テニスは永山さんが30歳の頃、会社の後輩から誘われたのがきっかけ。働いているときは運動する機会が少なく、久しぶりに汗をながしてみたいと思いテニスを始めた。
 「ボールも早く常にコートを走り、相手を分析するために頭を使うなど、これまで経験したスポーツで一番ハードでした。約45年テニスを続けて少し慣れてきたと思うこともありますが、試合をするたびにとても大変なスポーツだと改めて感じます」と永山さんは話す。

 テニスのサーブやスマッシュ、ポジショニングは他のスポーツと似ているところも多い。例えばサーブを打つときの体の動きは、テニスもバレーボールも、片手でボールを上げて、反対の手を上から振り下ろしながら打つ。ポジショニングも、コート上にスキを作らないように味方の動きや相手のボールを見ながら把握する思考力はテニスのダブルスとよく似ているという。
 このほか、バレーのアタックとテニスのスマッシュも、姿勢を安定させることでより強く打てる。 「もちろんモノを使う球技という意味で野球も似ている点が多い。これまで経験したスポーツの技術がテニスにも活きています」(永山さん)

テクニックを活かして勝利に繋ぐ

 テニスには1対1のシングルスと、2対2のダブルスがあり、永山さんは所属するテニス同好会を設立した秋山省三さんと共にダブルスを組む。ダブルスの試合では縦23・77m×横10・97mのコートを使い、2ゲーム以上の差をつけて、6ゲームを先取した方が勝ちとなる。
 勝利へのコツは「まずは自分たちがミスをしないこと。そして、ボールをしっかりと相手のコートに返すことが何よりも重要」と強調する。そのうえで、▽相手の足元に落ちる返球▽左右に揺さぶるためのダウンザラインやクロスへのアングルショット▽上下移動をさせるためのロブやボレー、ドロップショット――などを組み合わせて相手のスキを作る。
 「若い時は力に頼ってきましたが、歳を重ねるとそれが難しくなる。その分、弱いボールでもしっかり点を取るための工夫を考えながらプレーできる楽しさもあります。作ったスキは見逃さずに、パートナーと協力してしっかり得点に繋げていきたい」と話す。
 初出場の永山さんは「チームメイトが東京都代表のユニフォームを着ているのを見て、出場にあこがれていました。この歳になって出場が叶いとっても嬉しいです。勝ち負けよりも、全国から集まった強豪選手たちとの試合を楽しみつつ、パートナーと力を合わせながらしっかり食らいついていきたい」と意気込む。

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