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オーラルフレイル改善が全身の健康に 「問診票」で自己チェック

オーラルフレイル改善が全身の健康に 「問診票」で自己チェック

 オーラルフレイルとは、食べるといった口の機能が低下する状態のこと。放っておくと重症化し、全身の機能低下につながる恐れがある。神奈川県では全国に先駆けてオーラルフレイル対策に着手。地域のボランティア1500人による啓発・予防体操と、歯科医による改善プログラムの両輪で未病改善に取り組んでいる。神奈川県オーラルフレイルプロジェクトチームの一員であり、県歯科医師会常任理事の加藤尊巳氏に聞いた。

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 オーラルフレイルの出発点は「ささいな衰え」です。食事でむせる、食べこぼす、かたいものが食べにくい、また口が乾く、舌が回らないといったことがないでしょうか?これらは近い将来に、全身が衰えるサインです。オーラルフレイルの人は、そうでない人と比べ、要介護認定を受ける人が2・4倍です。

 少しでも気になる方は、まず「スクリーニング問診票」(図)でご自身で口の状態を簡単にチェックしてみましょう。点数の合計が3点以上の場合はオーラルフレイルの危険性がありますので、一度歯科医院に相談することをおすすめします。
 2016年に行った調査では、神奈川県内65歳以上高齢者の43%がオーラルフレイルに該当しました。18年に県歯科保健条例を改正し、ここに全国で初めて「オーラルフレイル対策」という言葉を明記しました。

 フレイルには①口の健康への意識の低下②口のささいなトラブルの連鎖③口の機能低下④食べる機能の障害――の4つのステージがあります。④になってしまうと、大学病院などで医師や歯科医師等による専門的な対応が必要になります。できるだけ①~③の間で食い止めようというのが、オーラルフレイル対策の基本的な考え方です。

 神奈川県では、①の該当者に対し、地域の通いの場などを利用したオーラルフレイルの啓発と予防活動を行っています。ここでは必ず「かながわ・お口の健口体操」(グー・パー・ぐるぐる・ごっくん・べー)を行います(図)。活躍するのは県内1500人いる「オーラルフレイル健口(けんこう)推進員」のボランティアの方々です。

 ②・③のステージに来ると、歯科医の出番です。検査と改善ケアが一体になった「オーラルフレイル改善プログラム」を用います。以前はこの部分もボランティアでしたが、18年より「口腔機能低下症」として診療報酬で算定できるようになりました。内容もオーラルフレイル改善プログラムとほぼ同じものです。歯や歯周病だけではなく、口の機能にも着目してもらうよう、歯科医への周知が課題です。

 また、未病改善の「食」を支えるには、口の機能とあわせて栄養も欠かせません。今年度は県栄養士会と協力し、横須賀、三浦、鎌倉の3市で、75歳以上高齢者の歯科健診に栄養スクリーニングを取り入れたモデル事業を行っています。栄養状態が悪い人、またはそのリスクがある人へ、管理栄養士が訪問し食事内容のチェック、見直しなどを行います。
 県民のオーラルフレイル認知度は16年が14・1%、20年は28・6%と、4年で2倍に伸びました。まずは50%まで高めていきたいと思います。

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