パナソニックエイジフリー レンタル手すり好事例を発表
パナソニックエイジフリー(大阪府門真市、坂口哲也社長)はこのほど、ウェブサイトで募集していた、同社福祉用具レンタル対応手すりの導入事例から、同社が選定した好事例を発表した。同社が6~7月に行った「あなたの提案 教えてくださいキャンペーン」には、全国の福祉用具貸与事業者などから、のべ805件の導入事例が寄せられた。同社レンタル手すりを設置して1年以内の事例で、設置後の写真や選定理由などを添えることが条件。社内各部署の担当者らで全ての応募事例に目を通し、自立支援や本人の心身状況・住環境への配慮などの観点から、3つのケースを選んだ。
そこで同社の担当者は、手すり同士を連結できる「スムーディ屋内用」を提案したところ、この導線をカバーしやすいことから採用が決まった。同居家族もこの部屋を横断するため、コンパクトな手すり「クリンディ」も併用し、あえて1カ所だけすき間をつくった。その結果、本人は歩行姿勢が以前よりも安定し、家族も不便なくベランダへ通り抜けられるようになった。利用者・家族のニーズに合わせて、より適した手すりに変更するなど、レンタルの特性が活きた事例となった。
銀賞(賞金2万円)は、パナソニックエイジフリーショップ水戸(水戸市)の事例。本人がトイレへ行く際など、ベッドから寝室の出口まで距離があったため、「スムーディ屋内用」を連結して設置し、安全な導線を確保した。本人はすり足歩行のため、同品のエッジが滑らかなベースなら転倒リスクも低いとして採用された。当初はベッドの位置変更や歩行器使用なども検討されたが、手すりの導入で、住み慣れた環境での自立歩行をサポートすることができた。
(シルバー産業新聞2021年9月10日号)