ハートプレイス桶川(埼玉県桶川市) 地域の介護サービスのサードプレイスを目指す
ハートサービス(埼玉県桶川市、高安正典社長)は11月1日にデイサービス・居宅・福祉用具を併設した「ハートプレイス桶川」を開設した。
また、歩行器や杖、手すり等の福祉用具も多数設置し、生活動作や利用者に合った用具の使い方も同時に指導するのが特長だ。休憩スペースには特殊寝台とベッドサイド手すりを設置し、起き上がり動作の確認も行う。
管理者の森平友氏は「運動を続けるだけではなく、在宅生活を長く続けてもらえるような生活リハビリに積極的に取組んでいる」と話す。
同事業所には理学療法士1人、柔道整復師1人、看護師2人、介護福祉士2人、介護スタッフ2人と管理者1人、相談員1人。「当事業所には専門職は多く、それぞれの視点で利用者の状態を評価して、適切な歩行訓練に繋げることができる」(森平氏)
同事業所では、入浴支援加算(Ⅱ)を算定している。事業所内には左右配置が異なる浴室が2つあり、利用者の自宅に近い環境で入浴支援・リハビリを行っている。
このほかADL維持等加算の算定に向け利用者のバーセルインデックス(BI)を収集している。現在は、自転車エルゴメーターの走行距離などのデータを利用者・専門職と共有しながら、エビデンスに基づく歩行の自立に向けて取り組んでいる。
森平氏は「最近は、テーマパークに行く『サポートをしてほしい』などの要望も増えてきた。保険外事業の展開も視野に入れ、利用者の希望を叶えるケアを実現していきたい」と今後の展望を語る。
居宅と福祉用具事業が連携
居宅支援事業所マネージャーの栗田敬太郎氏は「ケアマネが併設デイのPTや看護師にすぐに相談でき、双方の知識の共有にも最適な環境となっている」と話す。
同社が運営する別の居宅支援事業所と常にZoomでテレビ電話をつなぐことで、情報連絡やスケジュール共有なども容易に行える。
また、働き方改革の一環として働きやすいオフィス環境づくりにも力を入れた。同社専務取締役の髙安敏行氏は「窓からの自然光が多く入り、事業所内から明るい雰囲気が伝わるようデザイナーに依頼した。また、デイと居宅、貸与事業所はバリアフリーで移動もスムーズに行える」と説明する。
このほか、業務負担軽減のため、ICTを活用したケアプランのデータ化やクラウドでの共有システムを導入。オンライン研修会を開催するなど人材育成にも取り組む。
髙安氏は「地域のサードプレイスとして気軽に相談に訪れることができる場所として活用頂ける様に取り組んでいきたい」と語った。