座ったまま用が足せる車いす 介護保険適用(レンタル)に

NO IMAGE

座ったまま用が足せる車いす 介護保険適用(レンタル)に

 丹波貿易(東京都北区、丹波健代表)は、インドのアルカトロン・モビィリティ社製の高機能車いすを、8月17日から販売している。この車いすは、最期まで自力でトイレに行きたという願いの実現をめざし、丹波氏がようやくインドで発見した製品。このほど、テクノエイド協会が認定する介護保険適用の「貸与マーク」を取得した。

 「Arcatron SSS-100」は、車いすの座面に穴が開いていて(穴なしの座面シートに交換も可)、車いすのままトイレの便器に覆い被さり、そのまま用を足せる。「高齢になっても自分で用を足したい。尊厳をかなえる高機能車椅子に出会えた」と丹波氏は製品への思いを説明する。

 また、車いすは撥水加工を施しているので、車いすのままシャワーを浴びることができる。フレームの材質は撥水防錆性能に優れる高級ステンレスSUS404で、 シート部は医療器具にも使われているPUフォーム製で作られており、永く衛生的に使うことを可能にする。

 基本は自走タイプだが、自走用の車輪とキャスタータイプの車輪は交換可能なので、介助タイプに交換することもできる。トイレやベッドに設置する際には、様々なサイズの便器やベッドに対応できるように、高さは5段階調整が可能になっている。工具を使わずに高さを調節できるので、移乗が容易。

 同製品は、国際規格であるISO7193、7176/5を取得しており、日本製品よりも若干幅が広い。製品を使用する際には、安全性に配慮して、かかりつけ医師、看護師、介護士などに相談して欲しいと呼びかけている。

 これまで販売は、Makuakeというショッピングサイトを利用してきた。このサイトは、一般的なショッピングサイトとは異なり、これから生まれる商品やサービスを応援するシステム。応援購入することで、制作や開発の様子などを見守り、プロジェクトの実行者とともに、新しい価値を生み出す楽しさに寄り添った買い物体験ができる(MakuakeのHPより)。

 9月現在の達成率について丹波貿易では、目標金額の163%を達成しており、支援している人は、個人ユーザーが約3割、介護関係の事業者が約7割と話している。

製品仕様
 フレーム: SUS304ステンレス
 シート・背もたれ:PUフォーム
 本体重量:21.9Kg
 使用者の想定体重:120Kg以下
 通過できるドア幅:660mm以上、 483mm以上(大きい車輪を外した場合)
 フィット可能な便器の高さ:521mm以下
 フィット可能な便器の幅:419mm以下
 回転半径740mm

 介護保険適用商品
 自走式タイプ(型番SSS100)
 TAISコード 02045 – 000001
 http://www.techno-aids.or.jp/WelfareItemDetail.php?RowNo=1&YouguCode1=02045&YouguCode2=000001
 なお、シャワー式(型番SAS100)は10月の検討委員会で、介護保険適用商品(販売)として審査予定。

元のページを表示 ≫

関連する記事

続きを見る(外部サイト)

ケアニュースカテゴリの最新記事