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リハ専門職が地域の健康づくりに貢献

リハ専門職が地域の健康づくりに貢献

神奈川県秦野市の医療法人社団三喜会鶴巻温泉病院(鈴木龍太院長)は、介護医療院を含む慢性期病棟と回復期リハビリテーション病棟を併設し、急性期を過ぎた回復期、慢性期、終末期に幅広く対応する、多機能の慢性期病院

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市の要請を受け地域の運動教室にリハビリ専門職を派遣し、参加者の基礎疾患に関連したリスク評価や体の動かし方のアドバイスを行うなど地域の健康にも貢献する。今回、日本介護医療院協会会長でもある鈴木龍太先生と同院リハビリテーション部部長の作業療法士木村達さんに話を聞いた。

リフレッシュに温泉も活用

 鶴巻温泉病院は、557床の慢性期病床のうち206床の回復期リハビリテーション病棟があるが、地域の在宅介護事業者・高齢者施設とも連携をとりながら、約200人のPT・OT・STのセラピストとレクリエーショントレーナーがリハビリに携わる。
 院内には、通常のリハビリ設備に加えて、温泉を利用した足湯や、大浴場がある。足湯は車いすでも利用できるよう工夫されており、来院されたた家族も一緒に楽しめる。リハビリ後の疲れをリフレッシュしたり、家族との交流の場にも活用されており、「温泉を楽しむことも目標にリハビリに取り組んでもらえたら」と木村さんは語る。

地域の健康への取り組みにリハ職が貢献

 2013年には、国の地域リハビリテーション活動支援事業の一環で、秦野市でもリハビリ専門職を地域で活用する流れに。介護予防事業として、市民体操である「さわやか体操」を通じ、体の動かし方や、転倒予防などの指導を行った。

 また、秦野市は2本のポールを両手に持って歩くポールウォーキングが盛ん。骨折で退院後の人などが、ウォーキング教室に参加することがあるが、本人も受け入れる側も運動のリスクや、かけてよい負荷の程度がわからなかった。そこで市からの要請を受け、リハ専門職が教室に出向き可能な範囲で個別指導を行った。 「健康教室の場などで、専門的な体の動かし方の指導や基礎疾患に関したリスク評価ができるのはリハビリ専門職ならでは。これからも活躍の場を広げていけたら」と木村さんは語る。

健康のためには前向きに日々取り組む

 日本の高齢化率は2005年にヨーロッパの先進国を抜いて世界一になり、40年には65歳以上の年齢が全人口の35 ・3%とピークを迎える。認知症高齢者の割合の増加などもあり、年間の医療・介護費も大幅に増加する。
 そのような状況の中で医療・介護費抑制の観点からも、高齢者がもともと住んでいた地域の在宅で元気に過ごすことが大切であり、地域包括ケアシステムのような仕組みがこれまで以上に重要になる。
 「今回のねんりんピックも高齢者がスポーツを通して元気になることにつながるイベントだ。健康でいるためには、スポーツや私が取り組む木彫り細工などでも、なにか趣味を作って前向きに取り組んでいってほしい」と鈴木院長は語る

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