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病院・施設のクラスター発生防止策の確立を

病院・施設のクラスター発生防止策の確立を

 5人以上の感染者がでた医療機関と高齢者施設のクラスター発生件数をみると、9月は医療機関530件と高齢者施設163件となった。今年6月のクラスター件数、医療機関27件と高齢者施設64件と比べて、まだまだ多い。ただ、9月は9月21日~27日の週は、医療41件、高齢者19件と、週を追ってクラスター発生件数が減少してきている。全体の感染者数の減少傾向を受けているが、今年6月頃の状況に比べて、クラスター発生が抑えられている状況にはない。

 本紙調べによる8~9月のコロナクラスター発生状況(本紙14面)を掲載している。30人以上の感染者が発生したのは12施設ある。山形県新庄市の病院(56人感染)、埼玉県さいたま市の病院(44人感染)、熊本市の老健(89人感染)、熊本県甲佐町の特養(66人感染)、鹿児島県徳之島町の病院(78人感染)、奄美市の病院(79人感染)など、感染者数が際立つ。

 国はワクチン接種を希望する高齢者の8割が2度の接種を終え、「希望者全員に行き届いた」と発表している。クラスター発生の多くが高齢者と想定すると、新型コロナウイルスの手強さを思い知らされる。政府は9月30日、緊急事態宣言とまん延防止等重点措置を全面解除した。しかし、クラスター発生の状況からは、変幻自在に変異する新型コロナウイルスという敵に、施設・病院の感染防御策が確立していないようにみえる。今後、人流の制限を緩められた状況で、病院や施設の感染拡大防止の手立てをどうするのか。換気やマスクなど感染防止の基本とともに、感染者のいる病院・施設のクラスター発生防止の基本指針を確立する必要がある。

 幸い、厚労省は、9月末で終了した「かかり増し経費」補てんの0.1%上乗せの特例措置に代わって、「感染防止対策の継続支援」を発表した。申請手続きはできる限り簡素化を図るとしているが、領収書の保存は求めている。

(シルバー産業新聞2021年10月10日号)

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