介護現場から生まれた人財定着の仕組み 「パノラマ人事評価システム360」 ハートサービス 特許出願中
デイサービスを運営するハートサービス(埼玉県桶川市、髙安正典社長)は、介護職や事務員など、数字での評価がしづらい職種のスタッフを適正に評価するシステム「パノラマ人事評価システム360」を5月にリリースする。現在、特許出願中。
髙安敏行専務は「施設やデイサービスなどの職員や事務部門のスタッフは、営業職と異なり数値での評価が難しかったが、全社員の貢献を平等に評価できる仕組みと理念浸透の必要性を感じていたのが開発のきっかけ」と振り返る。
お互いの関心と承認でモチベーションアップ!
定量評価ではそれぞれ決められた評価対象者について「いつも楽しく・前向きかつ誠実に仕事に取り組んでいる」「率先して他のスタッフをサポートしている」など働きぶりに関する質問を▽とても良い▽良い▽普通▽要改善――の4段階で評価する。定性評価では「素晴らしい点・感謝したいこと」と「さらに飛躍するためのアドバイス」について記述する。
日々の業務の能力評価の他、周囲から尊敬される点や「ありがとう」と感謝される行動を評価対象としており、スタッフ間の長所の発見に繋がり、コミュニケーションの活性化も期待される。
事業担当責任者の森平友氏は「言葉で褒めるだけでなく、評価内容を文字で残し『激励評価表』として渡せるので、評価(承認)が最高の心の報酬(プレゼント)になりモチベーションアップにも繋がる」と話す。
価格は月額5500円~で、利用人数によって料金が設定されている。
髙安氏は「スタッフの日頃の貢献を知らないと正しく評価できない。結果として社員が互いに関心を持ち、小さな気づきが増えていく。人財評価・承認を通して、人財定着の為のツールとしても活用いただきたい」と期待を寄せる。