職員・利用者にとって快適なユニフォーム 「アンジェクラブ」リニューアル フォーク
メディカルウェア等を多数取り扱うフォーク(東京都千代田区、小谷野淳社長)は2月に介護ウェアブランド『アンジェクラブ』のユニフォームを一新した。介護現場の意見を積極的に採用し、機能性や介助のしやすさのほか、見た目などにもこだわり、様々な工夫が施されている。
小谷野社長は「これまでは医療用ユニフォームを介護現場でも活用いただいていたが、今回は介護職員さんと共同企画し、現場ニーズに対応したユニフォームとして一新した」と話す。
今回リニューアルしたアンジェクラブは「人と人を繋ぐ」がテーマ。色鮮やかなユニフォームを活用することで施設の雰囲気を変えたり、利用者の肌を傷つけにくい素材のユニフォームを着用したり、介護環境に合わせて相応しい選択ができる。「ユニフォームを通じてより良い介護環境づくりに繋げていただきたい」(小谷野社長)
今期の新製品のポイントは▽伸縮性に富んだニット素材で移乗動作に対応▽豊富なカラーバリエーション▽介助時に利用者の肌を傷つけにくいデザイン▽訪問介護の移動中に街にとけ込むおしゃれなデザイン▽次亜塩素酸ナトリウム水溶液でも色落ちしない――など現場の悩みに応えたユニフォームを取り揃えている点。
介護現場で実働する職員に試作品を着用して貰い、介護動作時の検証を行い、改良を重ねてきた。また性別に関わらない、ジェンダーフリーなデザインへの要望も多く、3S~4Lまで8サイズを展開することで男女兼用ユニフォームを実現。男女別にユニフォームを管理する必要が無くなり、施設での業務負荷の軽減にも繋げる。
現場の声から生まれた、介助動作がしやすいユニフォーム
移乗や体位変換など、可動域が大きい肩甲骨周りの動きやすさを確保するため、背中から脇下まで伸縮性に富むニット素材を採用。腕の上げ下げなど大きな動きが極めてスムーズだ。
またニット素材は通気性も兼ね備え、熱や湿気などを逃して、汗をかいても肌にまとわりつかず、さらっとした着心地で快適に過ごすことができる。
同ブランド開発担当の柿沼豊剛氏は「屋外での移動も多い訪問スタッフさんからの『日焼け防止も重要』との声に応え、UVカット性能もつけました」と説明する。
訪問時の移動やケアも快適に
『CK701ジップスクラブ』(画像5)は抱きかかえて移乗動作の際に、利用者を傷つけないよう、顔が当たる部分の胸ポケットを敢えて無くし、ファスナー部分も全て隠れるデザインだ。
またⅤネックの幅をやや狭くすることで、男女兼用デザインでも屈んだ際に胸元が開いたり、中が見えたりするのを防ぐ。
小谷野社長は「働く方々の要望に応えるサポートを、ユニフォームを通じて提供していきたい。今後とも利用者さんと介護職員さんに寄り添った製品開発を行っていく」と語った。
新「アンジェクラブ」のポイント
②食事介助などかがんだ時でも胸元が見えないデザイン
③豊富なカラーバリエーションで施設の雰囲気を変える
④物が落ちにくいポケット
⑤利用者の肌を傷つけにくいデザイン
⑥身に着けたまま町に出かけられるデザイン
⑦次亜塩素酸ナトリウム水溶液でも色落ちしない
⑧裾がまくりやすく入浴介助がスムーズにできるパンツ