テクノスジャパン「くすりコール・ライト」

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テクノスジャパン「くすりコール・ライト」

 離床センサーや見守り機器大手のテクノスジャパン(兵庫県姫路市、牛谷定博社長)は、高齢者の服薬支援と生活の見守りをシンプルに実現する「くすりコール・ライト」を今秋より発売する。

 在宅高齢者の見守りや服薬支援では、家族や支援者などの「複数の目」による見守りが必要。しかし、独居などの場合、家族や薬剤師などの支援者の目が届きにくく、高齢者の服薬状況を把握しづらいのが現状だ。現在ではさまざまな服薬支援機器があるが、簡易なお薬ケースでは服薬の習慣付けが難しく、複雑な服薬支援機器では、高齢者にとって運用が困難になる実態がある。また、厚労省の調査によると、飲み忘れなどによる残薬は年間約500億円にのぼり、大きな社会問題にもなっている。

 こうした実態に対し、離床センサーや見守り機器のリーディングカンパニーであるテクノスジャパンでは、高齢者の服薬支援と生活の見守りをシンプルに両立できる服薬支援ツール「くすりコール・ライト」を開発。今秋より発売する。

 「くすりコール・ライト」は、壁掛けカレンダータイプの服薬支援ツール。月曜日から日曜日まで、朝・昼・夜・就寝前の4つの時間帯ごとに薬ポケットが配置されており、1週間分の薬が収納できる。時間になるとランプが点滅し、メロディーが流れ、服薬のタイミングを知らせる。利用者が薬を取り出し、停止ボタンを押すとランプとメロディーが止まるという、シンプルな仕組みになっている。利用者はいつもの服薬のタイミングに薬を取り出し、ボタンを押すだけなので、機械的な操作の難しさがないのが特長。

 さらに、有償オプションの「服薬みまもりサービス」に加入すると、飲み忘れなどをメールで通知し、専用アプリで服薬状況を確認することができるようになる。たとえば、決まった時間に服薬していない状況から、見守りにつなげたり、飲み忘れの多い時間帯を把握することで、服薬指導につなげたりできる。「服薬見守りサービス」は月額330円で提供する予定。

 「くすりコール・ライト」の利用シーンは、自宅や高齢者施設、病院などさまざま。在宅で一人暮らしの場合は、「服薬みまもりサービス」の利用で家族や介護者と服薬状況を共有し、生活の見守りができる。高齢者施設、病院では、日常の服薬支援ツールとして使えるほか、「服薬みまもりサービス」の利用で、スタッフと服薬状況の共有や服薬指導の効果測定ができるようになる。

 予定販売価格は3万5200円(税込)。販売方法は、購入またはレンタルを予定している。販売店は、全国の主要介護用品店や福祉用具貸与事業者などを想定。

 問合せは、同社お客様相談室(☎0120・230・580)まで。

(シルバー産業新聞2021年8月10日号)

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