ねんりんピック新聞 2023 in 愛媛 インタビュー バドミントン

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ねんりんピック新聞 2023 in 愛媛 インタビュー バドミントン

緩急の醍醐味見せつけたい 松山市 尾下真由美さん(63)

 夜は、小中学校の体育館が練習場。基礎練習を30分しっかりこなし、実戦形式の練習に取り組む。基礎練習では、ラケットを切るよう振り相手の手前に落とす「カット」、コートに水平に速く打つ「ドライブ」、ネット前に浮いてきた球を鋭く打ち下ろす「プッシュ」、そして高く上がった球を強く打つ「スマッシュ」など、多様なショットを反復する。
 尾下真由美さんは、軽いタッチでネット際に落とす「ヘアピン」が得意。強く踏みこむ脚力が重要だ。また背筋力が人一倍強く、バックハンドにも自信をのぞかせる。

 水鳥の羽根を使用したシャトルは、打った時のスパン!というキレのある音がゴム製と違い爽快。「その分、反発力は低いので、思いっきり打たないと高く上がりません」。相手のショットで体勢を崩されたときこそ、強い球をコート奥へ打ち返せるかが、試合を有利に進めるポイント。「結局は全身の力、体幹が必要になります」。

 尾下さんは、改めてバドミントンの魅力を「他のスポーツにはない緩急がある。短時間で汗をかける。そして身一つでどこでも誰とでも楽しめる」と語る。
 今は松山に住んで20年になるが、以前はご主人が3年半ごとに県内外へ異動する転勤族だった。結婚間もない頃、新居浜市に住んでいたときにバドミントンをはじめた。転勤のたびに地元のサークルに参加しては、バドミントンを続けた。「30代の後半からはダブルスがメイン。新しい場所で、新しい仲間とペアを組むのがワクワクします」。

 現在の所属チームは「エース松山」。30人ほどのメンバーで大半は女性、30代から最高齢は68歳までがいる。よくダブルスを組む上野さん(写真)とは四国大会55歳以上の部で準優勝も。ねんりんピックも一緒に出場する。
 県の競技団体では、実力が高い順に1部・2部・3部に分けられ、基本的に同じ部の人どうしで公式戦を組む。一定期間の戦績に応じて昇格・降格。尾下さんは1部に15年ほど在籍した。「2部から1部に昇格したときが、一番熱がこもっていました」。ヒジを負傷しても、痛み止めを飲んで出場した。年齢の区切りがなく、1部になると中高生や20代との対戦も多い。そのたびに「若い人には負けたくない」と強く念じた。

夫婦でねんりん初出場

 その楽しさから、中学まで野球部だった息子にもバドミントンを薦めた。「肩が強く、向いていると思った」。そこからわずか2年、シングルで愛媛県ベスト8にまで上り詰めたそうだ。
 息子が結婚した相手のお嫁さん、さらにその両親もバドミントン一家。お嫁さんのお父さんと尾下さんが組み、ミックスダブルで試合に出たこともある。

 唯一の例外、尾下さんのご主人だけが野球一徹。実は、ソフトボールでシニア全国大会2連覇するほどの強豪チームに所属している。ねんりんピックに先に出場が決まったのもご主人。その時に、バドミントンが種目にあることを教えてもらい、尾下さんも出場することを決めたという。種目は違えど、夫婦揃っての初出場となる。
 書の達人でもある尾下さん。大会トロフィーの名入れを任されたこともある。自宅では週3日、書写教室を開く。この時ばかりはラケットを置きペンを持つ。小さい子供とおばあちゃんが並んで座り、一緒に練習する姿に思わず顔がほころぶ。

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