11/11・12茨城 日本介護福祉士会第30回全国大会

11/11・12茨城 日本介護福祉士会第30回全国大会

11/11・12茨城 日本介護福祉士会第30回全国大会

 日本介護福祉士会(及川ゆりこ会長)は、11月11日、12日に水戸市民会館(水戸市)で「第30回全国大会・第21回日本介護学会in茨城」を開催する。4年ぶりの完全対面開催となる今回は『「介護新時代のMAKUAKEをいばらきから」~感じる考える気づくつながる~』がテーマ。

 大会長を務める茨城県介護福祉士会の森久紀会長は「新型コロナ感染拡大により人と人が分断され、様々な学習や交流機会がなくなってしまった。一方で、ICT化やDXが介護現場で加速したという面もある。そこで、今大会では『介護の新時代』をメインテーマに掲げ、コロナ禍に変革したケアの在り方など現場の最先端の取り組みを発信していく」と話す。

介護福祉士を中心とした医療介護の連携

 11日(土)14時35分~15時25分に行われるシンポジウムでは及川会長を座長に「医療介護連携における介護福祉士への期待!」のテーマで、▽茨城県医師会・鈴木邦彦会長▽日本理学療法士協会・齋藤秀之会長▽日本介護支援専門員協会・能本守康常任理事▽茨城県老人福祉施設協議会・木村哲之前会長――が介護を中心とした医療介護連携の取り組みや、各専門職から見た介護福祉士の魅力などについて意見を交わす。
 
 「普段勤務をしていると自施設以外の人と交流する機会が少ない。他の職種が介護福祉士にどのような期待をしているのかなどをぜひ聞いていただき、さらに日ごろのケアの自信に繋げていただきたい」と期待を寄せる。

コロナ禍以降の認知症ケアや生産性向上

 2日目の研究発表では①認知症ケア②生産性向上(ICT、介護ロボット、人材育成など)③その他(地域共生社会、地域包括ケアなど)――の3テーマについて計20人が発表する。

 ICT化によりオンライン面会などの活用も進んでいるが、認知症ケアでは対面による肌に触れるケアが欠かせない。
 また、生産性向上については、感染対策として接触の機会を最小限にするため、介護ロボットや情報共有ツール、業務記録ソフトなどのシステム導入が急加速した。

 「現場で日々試行錯誤しながら取り組んでいる、時代に合わせた介護をぜひ聞いていただきたい」(森大会長)

 このほか、基調講演には茨城県竜ケ崎市出身のプロスポーツクライマーで東京オリンピック2020銅メダリストの野口啓代氏による「新時代のつくり方」、記念トークセッションではタレントの森三中・黒沢かずこ氏が「介護福祉士の未来(新時代)を考える(仮)」のテーマについて森大会長と対談を予定。

 様々な分野の第一線で活躍するプロの考えや介護について多様な意見交換を行う。

 「介護福祉士は在宅や施設、医療・介護など様々な現場で活躍している。今年は懇親会も予定しているので、ぜひ多くの人と交流し、大会で得た学びを地域に持ち帰って広げていただきたい。介護新時代の幕開けを茨城から届けていきたい」と語る。

開催概要

日本介護福祉士会全国大会

日程:2023年11月11日(土)、12日(日)

会場:水戸市民会館

参加費:会員7000円、一般1万円、学生1000円、茨城県賛助会員8500円

主なプログラム:(11日)
14:00~14:30 「これからの介護福祉士に期待すること」(大田仁史氏)
14:35~15:45 シンポジウム「医療介護連携における介護福祉士への期待!」
15:55~16:55 「新時代のつくり方」(野口啓代氏)
17:00~17:55 「介護福祉士の未来(新時代)を考える」

(シルバー産業新聞2023年10月10日号)

元のページを表示 ≫

関連する記事

続きを見る(外部サイト)

ケアニュースカテゴリの最新記事