車いす 外出機会減少も病院向け備品などで出荷増

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車いす 外出機会減少も病院向け備品などで出荷増

貸与件数:82.3万件5年間(2018年4月比)の貸与件数の伸び:1.20倍費用額:53.8億円/月(貸与全体の15.1%)

 貸与件数は82.3万件で、5年間で1.2倍に伸びたが、貸与全体の伸び1.38倍は下回っている。例外給付として、要介護1以下の利用者も1割強いる。

 JASPAの報告では、20年度の手動車いすの市場規模は自走式が150億円(前年度+2.0%)、介助式72億円(▲2.7%)。20年度はコロナ禍で外出機会とともに出荷数も減少。その中で、病院向け備品や大規模ワクチン接種会場向けなど、特に年度末の出荷が大きく伸びたという。その結果、自走式の出荷は前年を上回っている。

 感染対策の意識が高まり、抗菌、減菌、耐次亜塩素酸などの特徴を持つ製品が登場した。ネット市場ではコロナ禍の影響は小さく、気軽に買える低価格の介助型が主力となっている。

 電動車いすはジョイスティック型14億円(▲12.5%)、ハンドル型29億円(▲14.7%)といずれも減少。全体の出荷台数も1万9396台で前年から13.8%減となった。前年度は、高齢者の自動車事故が社会的に大きく取り上げられ、過去最多の50万人超の免許返納に伴い、電動車いすの需要が高まっており、その反動とJASPAは分析している。

(シルバー産業新聞2023年9月10日号)

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