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高齢社会をよくする女性の会 厚労省へ要望書 利用者負担増、慎重に判断を

高齢社会をよくする女性の会 厚労省へ要望書 利用者負担増、慎重に判断を

 高齢社会をよくする女性の会(樋口恵子代表)は11月22日、今後の介護保険法改正への要望書を武見敬三厚生労働大臣へ提出した。2割負担の対象拡大やケアプラン自己負担化など、性急な利用者負担引き上げへの反対意見を中心に盛り込んだ。

 現在介護保険部会で議論が行われている2割負担対象者の拡大については「サービス利用の実態や高齢者の生活実態を調査した上で慎重な判断が必要」と主張。相次ぐ物価高騰も高齢者の生活に大きく影響しており、サービスの利用控えや介護度の重度化につながるおそれがあると指摘した。

27年度見据えた要求も

 来年度は見送られたものの、2027年度の改正に向けて再度議論される内容についても問題提起。

 ケアマネジメントの自己負担導入については「介護保険を利用するすべての人が公平に過不足なく支援を受けられる環境を維持する上で、ケアマネジャーが作成するケアプランは欠かせない」として、現行の10割給付の継続を求めた。

 要介護1、2の訪問・通所介護の総合事業への移行に関しては、該当要介護者に認知症の人を多く含むことを指摘。「軽度者ではなく、重度化を防止するために特に配慮が必要な人たちを意味する」と強調し、総合事業として市町村に任せるのではなく、引き続き専門職が揃った介護サービス事業所でのケアを求める。

 また、職員の処遇改善についても言及した。昨年10月には介護職員等ベースアップ等支援加算が設けられたが、全産業と比較するといまだに平均賃金に4万円以上の差が生じていると説明。特に訪問介護の人材不足を深刻な問題として示し、質の高いケアに専念できる環境が整えられるよう、より一層の処遇改善を要求した。

樋口代表インタビュー

 日本の高齢者人口は、男性約1574万人、女性約2053万人。今後さらに高齢化が進む中で、我が国の人口比率における高齢女性の割合はますます多くを占めることとなる。

 このうちの大半は、非正規職員として働いていたことや、出産や育児でキャリアを断ったことで現役時代の賃金が少なく、年金受給額は同世代の男性と比べて3分の2程度。お金のない高齢女性が増えることから、私は今後の幾年かを「大貧乏ばあさん時代」と呼称している。

 誰しもが十分に適切なサービスを受けられるよう、今後の法改正においても慎重な判断をお願いしたい。

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