サ高住で自分らしく・いきいき暮らす/栗原道子(連載17)

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サ高住で自分らしく・いきいき暮らす/栗原道子(連載17)

 神奈川県藤沢市にある高齢者向けの住まい「ウィズリビング へいあん亀井野」 は、15年前に高齢者専用賃貸住宅としてオープンし、現在はサービス付き高齢者向け住宅として運営されています。

 3階建ての全室南向き(単身24.84㎡、世帯用37.26㎡)で、洗濯機置き場、洗面台、シャワーユニット、押し入れ、ベランダなどが付いています。通常なら、ラウンジで食事をしたり、茶話会や歌の会、健康体操なども開かれます。今はコロナで集まりができないので、それが残念と入居者の皆さんは言います。
 1階に大浴場と個浴があり、予約制で利用可。またデイサービス、訪問介護、訪問看護を併設し、朝夕2回の安否確認と、夜間の宿直員による緊急コール対応もあります。
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 入居者の話を聞くことができました。ご本人の許可をいただき、紹介します。椿井絢子さん(83歳)はすらりとした姿勢のよい女性。ここに入居したのには理由がありました。「ここから歩いて30分のところに夫婦で暮らしていましたが、主人がアルコール依存症になり、病院や生活支援センターとも話し合い、別々に暮らす道を選びました」とのことでした。

 実は私の夫もアルコール依存症になり、アルコールによる脳委縮が元で認知症になり、大変な思いをしながら看送ったので、色々と話が合いました。

 椿井さんは現在、ご主人とメールのやりとりをしています。週に1度は自宅に戻り、家の様子を見て、庭の草取りをして帰るそう。ノンアルコールビールの空き缶を見てホッとしたり、台所のドアが閉まっているか確認したり。

 「私が元気でいなければ」と、夏以外は1日3000~4000歩を歩いています。「富士山が見えるところまで毎日散歩をして、リハビリにも通っています。他に市民の家で麻雀の会を立ち上げ、ここのデイで人が足りないときにはサポートもしています」。

 部屋には自分へのご褒美に買った花がたくさんあります。「この服素敵でしょう」と見せてくれたのは、お母さんの着物から作ったという素敵なズボンと上着。悩んでも仕方のないことで悩まない、楽しみを自分で作る、自分にご褒美をあげるなど、前を向き颯爽と歩く椿井さんでした。

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 鎌倉で暮らしていた代田良春さん(85歳)は、奥様を亡くして半年後に胃の手術をしました。一人になってから色々と老人ホームを探し、やっとここを見つけたそうです。

 建築の仕事をしていたので、施設の造りや仕上げが丁寧で気に入ったこと、亡くなった奥様の好きな数字が「8」で、たまたま8号室が空いていたので「縁がある」とここに決めたそうです。

 胃の手術をして退院後すぐここに入居し、ずっと居心地よく暮らしているそうです。一人旅をしながら写真を撮るのが趣味で、館内には代田さんの作品がたくさん飾ってあります。どれもカレンダーになるような出来映えです。

 鎌倉にあるシニアの写真クラブに入っていて、鉄道仲間の会にも参加。それらの集まりに行くのが楽しみでしたが、コロナでどちらも休止中なのがなんとも残念。ウィズリビングへいあん亀井野でも、お花見や梅林見学、買い物ツアーなど、色々な楽しみがあったのですが、コロナ以後どれも中止になっています。

 代田さんは、食事は消化の良いものを選び、献立に揚げ物がある日は生協の配食を利用します。3カ月に1度は血液検査、年に1度胃カメラを受けています。「趣味があることが元気のもと」と言い、趣味をいつまでも続けられるよう、自分の体を管理し、いたわり、居心地が良いのは職員さんの皆さんのおかげ、と感謝しながら暮らしています。

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【住所・電話番号】神奈川県藤沢市亀井野3286、TEL0466・90・0180。

 ▽敷金15万6000円(契約時一括払い、退去時の原状回復費に充当)▽賃料7万8000円(単身室)▽共益費2万6000円(居室内設備、共用部分のメンテナンス費用)▽水光熱費1万5000円(電気代は自費)▽状況把握生活相談サービス料2万952円(24時間緊急コール対応、毎日朝夕に安否確認)▽食事4万500円(30日分、昼食617円、夕食733円。食べた分だけ支払う)、朝食はコンビニから配達してもらうこともできます。

 介護が必要になったら、併設の介護保険サービス(居宅介護支援、通所介護、訪問介護、訪問看護)を利用可能。さらに重度になると、状況により他施設への移動も含め親身に相談に応じてくれます。

(シルバー産業新聞2021年8月10日号)

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