提供された土地で障がい者GH開設へ
NPO法人「楽」として念願の、身体障がいのある方々が住まうグループホームの地鎮祭が、先ごろようやく執り行われた。道半ばで課題は山ほどあるが、一つずつ解決していこうと思う。
時間がかかったが、手続きを何とかクリアでき、ここまで来たのも、賛同してくださった多くの方々の力添えがあったからと感謝している。
国有地には古い木造2階建ての建物があり、それを取り壊して新たに木造2階建てを建てる承認を得るため、承諾料を支払う必要があった。その日、「提出して頂いた多くの書類は初めて目にするものでした」と何人かの担当者が話していた。その言葉を聞き、普通の手続きではなかったのだと納得し、心が軽くなったのを覚えている。
地鎮祭のために必要な砂を撒き、竹ぼうきで目をそろえるなど、工務店の人の動きは慣れたものだった。他にテーブルや椅子、テント、儀式に参加するために手を清めるための入れ物など、準備にぬかりはなかった。
儀式を執り行う過程で、宮司は盛砂に鍬入れを行うが、その意味を教えてくれたり、玉ぐしを受け取った際の所作など、細かに伝えてもらいながら執り行えた。工務店の社長さんが地鎮祭終了後に、「これまで長い間、地鎮祭に参加してきたが、今回のように丁寧に行ってくれた地鎮祭は初めてだね」と言ってくれた。
この日は真冬のような寒さだったが、前日の雨風が去って晴天が広がった。Nさん夫婦は、この日を「お天道様に晴れにしてもらえたね」と自分のことのように喜んでくれた。これから新しい建物の建築確認書が届き次第、グループホームの建築が始まることになる。








