全研本社、介護事業に進出 職員の2割をインドネシア人材に
海外人材のマッチング事業などを手がける全研本社(東京都新宿区、林順之亮社長)は、介護事業に進出する。今年7月にも住宅メーカーのヒノキヤレスコ(東京都文京区)から介護施設の運営事業などを買収する。インドネシアから介護人材を受け入れ、独自の教育システムなどで定着を支援する。ITや介護事業をテコに海外人材事業を拡大し、事業の新しい柱に育てる。
厚生労働省によると、2025年に32万人、40年に69万人の介護人材が不足するといい、海外人材の活用が不可欠となっている。全研本社では介護人材を育成するインドネシアの専門学校と組み、現地からの人材を受け入れることで対応する。
同社は5年後(2027年6月期)を目途に、介護業界に海外人材を年500人程度を紹介する計画だ。人材を紹介する国もインドやインドネシアのほか、ウズベキスタンなどに広げる。
全研本社は法人向けウェブメディアの制作やマッチング事業、海外人材を日本企業に紹介する事業などを手掛ける。2021年6月に東証マザーズに上場した。



