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「KTバランスチャート」無料公開中

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 口から食べる幸せを守る会(小山珠美理事長)は、胃ろうや経管栄養で絶飲食に陥りやすい人への経口摂取支援に取組んでいる。今年4月からは摂食嚥下の支援ツール「KTバランスチャート」を同会サイトで無料公開している。

 小山氏が開発した同チャートは▽食べる意欲▽全身状態▽口腔状態▽嚥下機能▽姿勢・耐久性――など、食べるために必要な13項目を1~5点で評価。結果はレーダーチャートで一覧でき、摂食嚥下に問題を抱える人を包括的に捉えることができる。

 結果はPDFで保存でき、多職種での情報共有もしやすい。同指標を活用した回復期リハビリ病棟での在宅復帰率アップや低栄養改善の報告例も。「状態や変化が見えやすくなることで、理由を考え、改善に向けた計画が立てやすくなる」と小山氏は有用性を説明する。

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項目ごとの改善策も

 レーダーチャートをクリックすると項目ごとの支援策が表示されるのも特長。「点数の高い項目は維持に努め、低い項目は支援策を参考に1点ずつ改善を目指すなど、計画的な支援が行える」と小山氏。一方で、神経難病や終末期は点数が下がる傾向も多いため、より個別のアセスメントを求められると話す。

 「胃ろうや経管栄養で寝たきりとなる人も少なくない。見通しのつかない絶飲食はその人の生きる希望を奪う。経口摂取支援には多職種の介入が重要。同チャートは多職種を結ぶツールになる」。 

 6月22日の福祉用具専門相談員研究大会では、小山氏がランチョンセミナーに登壇。適切な食事姿勢による経口摂取をメインテーマに、KTチャートと背上げ機能付きベッド、肘が置ける「笑テーブル」(シーホネンス)の活用事例を紹介し、福祉用具の専門職からも関心を集めた。

 KTバランスチャートの利用は同会サイトより。

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支援向けレシピも掲載

 同会サイトでは、少量の食事しか摂れない人に向けて経腸栄養剤を日々の食事に取り入れる工夫を紹介している。

 「経腸栄養剤は栄養価が高く、ビタミンなどのバランスもよい。シャーベットやゼリー状にすれば食感が変わり、スープなどに混ぜても飲みやすい。医療者と相談しながら活用してほしい」(小山氏)。

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(シルバー産業新聞2023年7月10日号)

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