AI取り入れ、生活と意欲を支えるサービスを実践
スコアがモチベーションに
スコアは、同社が導入するAI「CareWiz(ケアウィズ)トルト」(以下、トルト)が八木さんの歩行を解析した結果だ。スマホで5mの歩行動画を撮影すると、2分ほどでAIが解析結果をフィードバックしてくれる。南條さんは、プリントアウトした結果とともに「歩行の維持・向上にAIがおすすめする運動がこちらです」と運動の手順を丁寧に説明していく。スマホも使いこなす八木さん。YouTubeでも運動のやり方が視聴できると聞き、「早速観てみるわね!」 と意気込んだ。
細やかな助言や調整で生活を支える
南條さんから提案された歩行器は、屋内用のかご付きの機種。広い一軒家の自宅で、身の回りのことは何でも自分でする八木さん。洗濯物を運んだり、疲れたりした時にレンタルしている歩行器がとても役立っているのだという。また取材当日は、外出用の杖を新調。南條さんは「もう少し高さを上げたほうが安定しますね」と調整やアドバイスを行っていた。八木さんは、新しい杖の落ち着いた色やデザインに満足げだった。
「一番の望みは、今の状態と生活を維持すること」と話す八木さん。AIによる測定をうまく取り入れたサービスで、八木さんの暮らしや意欲を支えている。
(シルバー産業新聞2023年1月10日号「現場から生まれる科学的介護」)





