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まちかど健康相談室 専門職がいる通いの場 予防の受け皿に

まちかど健康相談室 専門職がいる通いの場 予防の受け皿に

 「まちかど健康相談室」は和光市が事業委託する介護予防拠点の一つ。体操や折り紙、料理教室などのレクイベントをほぼ毎日(平日)開催し、コロナ前は年間のべ約4000人、昨年度も約2800人が訪れている。8割が70代以上の高齢者だが、障がい者、赤ちゃん連れの子育て世代も多い。イベントがない日も10~15時は、誰でも利用できるサロンとして開放している。

専門職が気づき、包括へ

 現在、運営スタッフの職種は保健師、看護師、(管理)栄養士、歯科衛生士、ケアマネジャーなど。毎月のイベントカレンダーには「保健師1日います」と専門職の配置が記されており、イベント参加を通じて食事や生活の相談を受けることも多いそうだ。

 「自宅の近くに通える居場所をつくること、生活の困りごとを早くキャッチし適切な支援につなげることが目的」と話す山口はるみさん(管理栄養士・ケアマネジャー)。同相談室を運営するNPO法人ぽけっとステーションの代表を務める。
山口さんは、地域包括支援センターとの連携が切れ目のない支援に不可欠だと話す。「要介護(支援)リスクが見られる場合は包括へ相談する。一方、状態が改善してきた人の情報を包括から受け、相談室が介護サービス後の受け皿として機能する」。

 スーパーマーケットでの出張相談室、小学校の花壇を手入れする「園芸クラブ」など、地域交流も盛ん。サロン外に出る散歩イベントでは、同市が養成し、さまざまな地域活動を支援する「和光市ヘルスサポーター」の協力も得る。

食支援を起点に

 ぽけっとステーションは介護予防サービスが創設された2006年に立ち上げ。和光市の訪問栄養指導事業を受託し、全国に先駆け介護予防としての在宅食支援を担ってきた。現在も介護予防・日常生活支援総合事業の訪問C型を手がける。

 「多いのが、妻に先立たれた独居男性のケース。自分でほとんど調理をしないため栄養が偏りやすい」と山口さん。配食弁当だけに頼らず、男性でも無理なくできる簡単レシピ等の指導を行うことで、食事や栄養を自発的に意識してもらうのがポイントだと話す。「訪問をきっかけに相談室へ通い始めた男性も多い。相談室の利用者は男女比がほぼ変わらない」。訪問C型の終了後も食事内容や血液データを自ら記録・管理し相談室へ報告に来る人もいるそうだ。

 「もっと早く介入できれば透析にならずに済んだのに…という経験は何度もあった。栄養状態は全身状態に直結する。相談室を活用し、より広く、早く関わるしくみを充実させたい」(山口さん)。

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(シルバー産業新聞2023年1月10日号)

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