SOMPOケア 鷲見隆充社長「未来へのチャレンジ」1年間の成果とこれから
昨年4月に社長に就任したSOMPOケア(東京都品川区)の鷲見隆充社長は、就任100日後の同年7月に「SOMPOケア未来へのチャレンジ」を発表した。それから1年。取り組みを振り返るとともに、今後の展望について同氏に聞いた。
また、当社の5周年記念事業の一環として7月、キッザニア東京に「ケアサポートセンター」パビリオンを開設した。少子化が進む中、介護の仕事への興味・関心を持ってもらい、憧れの仕事の一つとなることを願っている。
今年10月に第3弾処遇改善
③の「SOMPO流の介護を創る」は、業務の見直しやテクノロジー導入などで時間を創造し、データを活用した予測する介護などの専門性の高い仕事やACP・対話など人にしかできない仕事に取り組んでいく。これを当社では「未来の介護」と呼んでいる。来年度までに280全ての介護付きホームでの定着を目指す。
昨年、厚生労働省の実証事業を受託し、当社12ホームで取り組んだ結果、テクノロジー活用や業務の組み換えにより、サービスの質を低下させず、平均3.25対1の人員配置で対応可能だと試算できた。実際に緩和へつながるかどうかは、年末までの介護報酬改定の検討次第だが、今後ますます人材確保が困難になるのは間違いない。議論の行方を注視したい。
また今年10月から介護RDP(リアルデータプラットフォーム)「egaku(エガク)」のソフトウェアの販売を開始する。散在するデータを統合・可視化し、業務効率化や自立支援を実現する。egakuを通じて、当社だけでなく介護産業全体の変革をリードしていきたい。(談)






