注目の記事 PICK UP!

マツ六「PSアワード」受賞 安全への取組み評価

マツ六「PSアワード」受賞 安全への取組み評価

 レンタル・住改向け手すりなどを製造・販売するマツ六(大阪市、松本將社長)はこのほど、経済産業省の「第16回安全対策優良企業表彰(PSアワード2022)」で、経済産業大臣賞(中小企業製造事業者・輸入事業者部門)を受賞した。同部門の中で最も高い表彰。

 PSアワードは、企業などの製品安全への取り組みを表彰する制度で、様々な業種のメーカーなどが参加。同社は20年度に続いて2度目の受賞で、念入りな製品試験、安全啓発、情報共有の仕組み構築――の3点が評価された。

 ユーザーが誤った使い方をしても、少しでも安全性を担保しようと、同社では想定外の状況を再現する「意地悪試験」を行っている。例えば突っ張り型手すりでは、足元がふらつき手すりに身体が強く当たった場合などを想定し、JIS規格の定める試験よりも厳しい強度試験を行う。ここでは、手すりに重さ15㎏のおもりを45度の角度からぶつけて、手すりが外れたりしないかテストしている。

 (22126)

 また手すりの誤った使い方による事故を防ぐため、正しい設置・使用方法をウェブ動画やリーフレットなどを通じて発信。例えば、住宅改修の手すりを、間柱などの壁下地がない箇所で取り付けてしまい、荷重がかかると外れてしまうケースなどもいまだあることから、設置時のポイントをまとめた動画を作成し、同社サイトの安全啓発を行うページに掲載している。

 さらに同社では、これまで寄せられた製品への問合せやクレーム、その後の対応などの情報を収載し、検索や分析が行えるデータベースを導入した。これにより、製品開発や営業対応などに活かすとともに、過去の製品事故例も要因や改善・対応例などを整理し、同様な事故の発生防止へ役立てている。

 同社開発企画部長の岩田歩氏は「介護保険の福祉用具サービスでも、安全な利用の促進が今後の課題に挙げられている中、当社の安全への取り組みを高く評価いただいた。アワードに応募すると、経産省からアドバイスも受けられるほか、同様に取り組む他社との交流もできる。安全確保の仕組みづくりの指標として、業界でも参加が拡がれば」と話す。

 (22128)

経産省担当者コメント

 わずかな誤使用でも、大きな事故につながるリスクの高い高齢者が対象の介護用品は、製造から販売、アフターフォローまで製品安全を確保する体制を備えておくことが重要だ。

 本年度に2度目の経産大臣賞に輝いたマツ六や、昨年度の経産大臣賞を受賞した徳武産業など、最近は介護関連メーカーの受賞も増えている。

 ユーザーの安全・安心に繋がる取り組みへのきっかけとして、ぜひPSアワードにチャレンジしていただきたい。(経産省産業保安グループ製品安全課瀧原直也課長補佐(調査担当))

(シルバー産業新聞2023年1月10日号)

元のページを表示 ≫

関連する記事

続きを見る(外部サイト)

関連記事

  1. シルバー産業新聞11月10日号 を発刊しました

  2. 介護ロボ活用の効果 夜勤帯の負担と人員削減

  3. 愛媛の介護保険 ICT・介護ロボット事業 昨年度予算3倍に

  4. シルバー産業新聞2019年11月20日号

  5. 介護予防へつなげる男性向け30分フィットネス

  6. ストライク、24年の売上高2倍に 300人体制でシルバー産業の事業承継など支援

  7. 医療系訪問サービス 医療重度者・認知症対応の評価拡充

  8. パナソニックエイジフリースムーディ活用事例集公開提案例募集

  9. 鈴鹿亀山広域連合 地域包括6から10に拡大 圏域縮小できめ細かな対応

PAGE TOP