神戸市 感染症早期探知地域連携システム「入ってしまえば難しくなる」
「入ってしまえば抑えることが難しくなる」。神戸市(人口153万人)の平山淳子課長(保健師、感染対策。写真左)は昨年4月の神戸市内の老健施設などでの新型コロナウイルスクラスター発生について、「想定以上の事態になり、非常にショックだった」と語った。神戸市は2009年の新型インフルエンザ感染症発生時から、このような感染拡大に備えて保健師を中心に高齢者施設や障がい者施設などを巡回し感染防御に努め、感染症発生を早期探知する「早期探知地域連携システム」(神戸方式)を構築していた。
クラスター発生で破綻
同市の早期探知地域連携システムは、2009年の新型インフルエンザ発生時から構築が始まった。現在、各区(9区)の感染症専任保健師を軸に、関係機関が集まった感染症対策連絡会を活用して、高齢者施設や障がい者施設、学校と医療機関、事業所団体を結び、感染症の兆しをいち早く探知する仕組みとなった。15年から保健所1カ所と各区に保健センターを設置。コロナ禍で保健師不足が顕在化し、15年6月時点で171人だった市内の保健師は現在240人まで増加したが、今年度中に300人をめざしている。
拡充迫る保健師ニーズ
今回、発生届をFAXからアプリによる報告に変えた。施設用入力マニュアル、感染対策動画、感染症ごとのお役立ち情報、感染症訪問指導員(15年9月から)などの開発や配置によって、関係づくりやスキルアップに務めている。
マスク外しでクラスター
「今後、第7波や他の感染症防御に備えて、もう少し大きな体制づくりをめざす必要がある」と樋口部長は感染対策をさらに拡張していく考えを示した。








