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ねんりんピック新聞 2023 in 愛媛 インタビュー サッカー

ねんりんピック新聞 2023 in 愛媛 インタビュー サッカー

チーム随一の運動量トライアスロンで鍛える今治市 田中義雄さん(64)

 中学生からサッカーを始め、競技歴50年以上の田中義雄さん。「たぶん、体が動かなくなるまで続けると思います」と話す。60歳の時にねんりんピック和歌山大会に初出場。2勝どうしで対戦した静岡に1対0で惜敗した。「ストライカーが包囲され、得点の糸口が見えなかった。他チームと対戦しているときから、相当研究されていました」(田中さん)。

 昨年の神奈川大会も無失点ながら、勝ち点差でリーグ2位に。今年の地元開催は雪辱を晴らす絶好機。「遠征と違って、主力メンバーも揃いやすい。3試合戦い抜くメンバー構成を考えたい。交流もいいけれど、やっぱり勝ちたい」と意気込む。

 週1回の練習と月2回試合を組む。住んでいる場所もまばらなので、一堂に集まって練習する機会はほとんどない。「それでも、皆40年の旧知の間柄。互いにプレースタイルがインプットされています」と田中さん。「ポジションがディフェンスでも、攻撃したい人はどんどん上がっていく。すると誰かが必ず守備のカバーに走ってくれる。非常に流動的。それで不思議と勝ってしまいます」。

 田中さんのポジションはボランチ(守備的MF)で、特に攻撃・守備の両面に目を配らなくてはならないチームの要だ。「スピードよりもスタミナ、運動量が求められる。チームの中で一番長く距離を走っていると思います。あとはとにかく、声。声を出して指示を送り続けることが大事です」。
 高校は数多の俳人、作家を輩出する進学校・松山東高校。「サッカーは全く強くなかった」と言うが、戦術面では当時珍しい4・4・2システムや5・4・1システムなどの陣形を取り入れていたそうだ。田中さんのポジションはその頃から変わっていない。

 長崎県の大学に進学後もサッカーを続け、卒業後は今治の造船会社に就職。船の設計に携わった。会社のサッカーチームでは物足りないと感じた田中さん。当時、県リーグのワンランク上、四国リーグに所属していた「今治サッカークラブ」へ入部。全国大会も経験した。設計部の上司が監督だったのも縁。

 田中さんの新入社員プロフィールを見て、早速勧誘に来たそうだ。
ケガと付き合い身体を知る40歳の時に、右足の半月板を損傷。全国大会のベスト4まで勝ち上がったときだった。痛みを押して準決勝をフル出場した田中さん。試合後、半月板が千切れて関節に入り込み、膝が伸びなくなった。1カ月入院した。

 今は半月板がない状態。「体重を増やさないことと、脚の筋肉を落とさないこと。慣れてしまえば、痛みが出ない動かし方も分かってくる。足りない部分は他の機能で補えばいい」と前向きだ。10年ほど前からフルマラソンの大会にも出場。「サッカーのシーズンオフになると、食べる量が同じで運動しなくなるので、太りやすくなる。2月頃にマラソン大会を組めば、練習で体力を維持できると考えました」。大会が近づくと10㎞を週3回練習。そこから20㎞、30㎞と距離を伸ばす。

 これで終わらない。8月は暑さのため県リーグが1カ月ほど休止するが、その間に挑戦するのがトライアスロン。「もともと泳ぐのは好きでした」。造船所は朝が早く、5時頃には退勤。帰宅すると、明るいうちに自転車を出す。1日10〜20㎞を走る。そして次の日は水泳、といった練習スケジュールだ。
 マラソン大会ではいつも、35㎞を過ぎると足がつって、最後は両手・両足が痙攣する。トライアスロンの大会では、酷暑で吐きそうになり、ふらつきながらも制限時間ギリギリでゴールしたこともある。「全てはサッカーを続けるための体力づくりだと思えば、つらさも自然と忘れてしまいます」と笑う。

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