仕事と介護の両立支える「顧問介護士」
ケアマネジャーの五味和仁さんは2019年に「ネクストイノベーション」(山梨市)を立上げ。介護施設等の紹介業を営む傍ら、一般社団法人顧問介護士協会(静岡市)の山梨支部としても活動。「顧問介護士」として一般企業での介護に関する勉強会や従業員の個別相談に応じる。「介護があっても働き続けられる」企業の体制づくりをサポートする。
「既に在宅介護を行っている従業員からの相談も多い」と五味さん。「医療と違い、介護はセカンドオピニオンのしくみがない。担当ケアマネジャーに相談しづらい内容について、少しでも不安を取り除き、具体的な解決に向かうツールとして使ってもらえれば」と述べる。
会員(契約)企業の専用ウェブサイトでは動画を用いた介護お役立ち情報、介護予防に関する広報誌(月刊)の配信、全国の地域包括支援センターの検索も。冊子では「仕事と介護の両立ハンドブック」(同協会作成)も提供する。
誰もが悩む介護解決への道標を
同協会では、仕事と介護の両立を積極的に取組む企業に対し「介護支援推進(優良)企業」の認定制度も実施。①組織体制②仕事と介護の両立に関する実態把握③介護に直面した従業員への支援④就業規則等制度の整備――の審査項目をもとに「一般」または上位の「優良」を認定する。「外向けPRに活用し、雇用促進等につなげてもらいたい」(五味さん)







