さくらほりきり 手芸レクリエーションと動画併用で負担軽減
豊富な手作り手芸キットを展開するさくらほりきり(東京都台東区、堀切俊雄社長)は、動画を視聴しながら作品を完成させるサービス「オンデマンドくらふと」の提供を予定している。
動画は▽手元の定点カメラ▽音声・字幕付き▽ポイント部分の解説――など、分かりやすく完成に導く工夫が盛り込まれている。
一時停止や巻き戻しが可能で、分からない部分を気兼ねなく何度も見返して、時間を気にせず自分のペースで制作できる。
発売は2024年を予定しており、現在は一部施設で試用中。
「自分にできると思わなかった」
制作するキットは「かんたん押絵・春のモクレン」。型抜きパーツを指定の布でくるんで下絵に貼るだけで、絵柄が完成する。
この日レクに参加した入居者は、職員が作った見本に「難しそう」と不安げな顔を浮かべていた。しかし映像が流れ始めると、テレビ画面と手元のキットを何度も見比べて集中した様子に。ペースに追いつけなくなると、一時停止をしてじっくりとキットに向き合う。1時間後、完成した作品を掲げながら「できると思わなかった。やってみたら、そんなに難しくなかった」と嬉しそうに話した。
同施設でレクを担当する富谷可奈美副ホーム長は「口頭だけでなく視覚的に作り方が説明されるので、入居者にとって非常に分かりやすかった。動画の停止で区切りもつけやすく、タブレットがあればいつどこでもできるなど、柔軟さが魅力」と評価した。
製品についての問合せは同社(TEL03・3864・1300)まで。
(シルバー産業新聞2023年11月10日号)







