高校生が教える介護予防 2050年見据えた地域貢献に
高齢者の介護予防の場に地域の高校生・学生がインストラクターとして交流する。こうした取組を推進しようと6月に立ち上がったのが、NPO「2050予防フィットネス」(東京都立川市、髙木理恵代表)。「2050年には類を見ない少子高齢化を迎え、親の介護や社会保障の負担が今の10代に降りかかる。少しでもその負担・不安を軽減するため、今のうちから健康づくりを地域全体で支え合うしくみをつくらなくてはならない」と髙木氏は強調する。
6月に東村山市で開催した介護予防教室には4人の高校生が参加。髙木氏が作成する、毎日の運動に不可欠な「有酸素運動」「筋力トレーニング」「ストレッチ」を取り入れた運動メニューについて、参加者を前に身体の動かし方などのポイントを実践・説明した。
運動後は、参加者と高校生が輪を作り「お話し会」も。介護福祉士を目指しているという熊沢結衣さん(高校3年)は「体の痛くなる箇所や、どういう動きがつらいか、高齢者ご本人から色々聞けて勉強になった」と感想を述べた。髙木氏は「このしくみが各地域で広がってこそ、価値がある。まずは担い手となる学生たちを増やしていきたい」と話した。
問合せは同団体(TEL042・537・6568)まで。





