特養天間荘 カメラ付き見守り、ショートで活躍
特別養護老人ホーム天間荘(静岡県富士市、入所80床+ショート20床)は利用者、職員の安心・安全を担保する取組みの一つとして、最新の介護機器を積極的に活用している。
天間荘では1月現在、同製品を12台設置。「特に、ショートステイの新規利用者は特養入所者より生活の情報が少なく、動きの予測がしづらいため、より有効に使える」と稗島氏は説明する。本体は可動式の専用支柱(写真)や、天井突っ張り型手すりに取り付けられるので、設置場所の変更が簡便。こうした点もショートでの利用に適しているという。
さらに、Wi-Fi環境が十分整っていない同施設において、職員のPHSへ通知できることも選定の後押しに。「PHSは部屋番号の通知のみで画像が確認できないため、スマートフォンやタブレットと併用している。いずれはスマートフォン等へ統一する」(同氏)。来年度中には施設内のWi-Fiを完備し、将来的には同製品の全室導入も見込んでいる。
夜勤のハードルを下げる
こうした精神的な負荷を和らげることも見守り機器導入のねらいだと同氏は強調する。「機器を適切に活用し、夜勤の動き方や、訪室の判断基準などを職員間でマニュアル化していく。これにより、経験だけに頼らない夜勤が可能になる」。夜勤のハードルを下げることは、ひいては人材確保・定着に寄与すると語った。
(シルバー産業新聞2022年2月10日号)






