介護ロボット導入補助金 栃木・鳥取・長崎で募集開始

NO IMAGE

介護ロボット導入補助金 栃木・鳥取・長崎で募集開始

 地域医療介護総合確保基金の「介護ロボット導入支援事業」の募集が一部自治体で始まった。近日中に厚生労働省は今年度の要綱を示す予定で、介護ロボット・ICT補助金申請が今後本格化する見通し。現在募集を受け付けているのは▽栃木県(5月31日まで)▽鳥取県(6日2日まで)▽長崎県(6月14日まで)――の3県。また、本紙取材に対し募集開始時期(予定)を回答したのは▽宮城県(5月下旬~6月開始)▽秋田県(7月頃)▽茨城県(5月)▽埼玉県(6月下旬~7月)▽東京都(5月上旬)▽神奈川県(6月中旬)▽三重県(夏頃)▽沖縄県(8月~9月)――となっている。

栃木県「認証制度取得事業所から優先決定」

 全国に先駆けて募集を開始した栃木県は、22年度より独自要件を設定。応募多数の場合「とちぎ介護人材育成認証制度」の認証法人を優先に採択することとしている。

 同県高齢対策課介護サービス班(介護人材)の佐野智憲主査は「認証法人では県内で先駆けて人材育成・定着、生産性向上に取組んできている。介護ロボットを現場でうまく活用する選考事例として横展開していきたい」と説明する。22年度は18事業所(11法人)から応募があり、全て承認。そのうち人材育成認証を受けていたのは4事業所(3法人)だった。

 佐野主査は「例年15~20事業所を承認しており、応募件数も伸びている。今年度は例年より予算より1000万円増額し、3800万円を確保した。できる限り多くの事業所にこの補助事業を活用頂けるよう準備している」と話す。

 募集期間を前倒しで実施する理由について「昨年度は半導体不足で導入がずれ込んだ。万全を持して早めの募集とした」(佐野氏)という。

【補助金概要】

 要件は昨年度と同様で介護ロボットに30万円/台(移乗、入浴支援機器は100万円/台)▽見守りセンサーの導入に伴うWi―Fi工事やインカム導入などの通信環境整備に750万円――を補助。見守りセンサーなどの情報を介護記録にシステム連動する情報連携ネットワークの構築経費も含める。

 補助率は、通常50%以上で、インカム、見守り機器、介護ソフト等の複数機器を導入して、職員の負担軽減を図りつつ、人員体制を効率化させた場合には75%以上の傾斜的な助成が行われる。

 さらに、導入計画で目標とする人員配置を明確にした上で、見守りセンサーやインカム、介護記録ソフト等の複数の機器を導入し、職員の負担軽減等を図りつつ、人員体制を効率化させた事業所は、補助率を4分の3を下限に都道府県の裁量で設定できる。

※「ケアニュース」では補助金受付状況を随時更新しています。
https://www.care-news.jp/useful/L9eKI

(シルバー産業新聞2023年5月10日号)

元のページを表示 ≫

関連する記事

続きを見る(外部サイト)

ケアニュースカテゴリの最新記事