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《ねんりん競技》ダンス・スポーツ 「悲願の決勝へ」4組の夫婦で一丸/酒井新也さん(兵庫県西宮市)

《ねんりん競技》ダンス・スポーツ 「悲願の決勝へ」4組の夫婦で一丸/酒井新也さん(兵庫県西宮市)

 兵庫県のダンス・スポーツ代表、酒井新也さんは、4回目のねんりんピック。2017年の秋田大会に初出場し、3年連続出場した。18年からは監督兼任となったが、今回は、県チームの旗手も務める。

 酒井さんのダンスとの付き合いは、50歳ころから。きっかけは奥さんが数年前にダンスを始めたが、楽しいので、酒井さんにも勧めたことから。卓球、バドミントン、野球、バレーボールといろんなスポーツが好きで、そつなくこなしていたので、「ダンスなんて簡単。誰にでもできる」と思って1日体験会に参加した。思っていたのと、実際にやってみるのとは大違いで、1時間ほどやってみたが、思うようにできないばかりか、ハァ、ハァと息切れしてしまう始末。その体験での悔しさでダンスを続けるたびにダンスの奥深さが分かってきた。それに、ダンスは人から見られてカッコいいところが点数であらわされるので、見栄えを重視するところも、魅力だった。

 ねんりんのダンス・スポーツは、1チーム4組の団体戦。スタンダード(ワルツ・タンゴ)、ラテン(チャチャチャ・ルンバ)に各1組が出場する。通常のダンス大会では、個人戦なので、ねんりんは団体戦独特の楽しさがある。演技中の選手以外は、旗を振って、大声で声援を送る。その一体感がねんりん以外では味わえないという。(コロナ禍での応援がどこまで許されるのかわからないが)

 今回の兵庫県チームは、2年前の20年岐阜大会のメンバーがそのまま選ばれたが、4組とも夫婦のペア。一般に夫婦のペアは、気心が分かっているので有利と思われがちだが、お互い遠慮がないだけに勝つために喧嘩になることもあり、存外夫婦のペアは少ないとされているが、兵庫県の4組のペアは、全員が分別をもって、冷静に勝つための競技を続けられているようだ。

 ねんりんのダンスの夫婦の選手は、もともと旅行好きが多くて、地方で実施されるねんりん大会に合わせて、帰りは夫婦旅行を楽しむ人が多いそうだが、酒井夫妻もねんりんのきっかけは、夫婦一緒の旅行が楽しみだったそう。18年富山大会は、15位(最終予選敗退)、19年和歌山大会は11位(準決勝敗退)だったので、今回は6組による決勝進出が悲願の目標となる。

 今回も監督兼任となり、責任も負わされているが、「取りまとめ役に徹します」。夫婦の練習も、普段通りで週2〜3回、1時間程度と気負いはない。

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