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五洲薬品 熱中症予防・改善に「経口補水液」

五洲薬品 熱中症予防・改善に「経口補水液」

 五洲薬品(富山市、藤井侃社長)が製造・販売する経口補水液ジーオーエス(G-OS)は2020年に消費者庁の「特別用途食品 個別評価型病者用食品」の表示許可を取得。軽度~中等度の熱中症、脱水状態の人の水分・電解質の補給・維持に適した飲料として、医療・介護現場を中心に利用されている。

 地元・富山湾の海洋深層水を使用し、電解質、ブドウ糖の配合バランスを最適化。これにより、体内で失われた水分・電解質をすばやく吸収する。「喉が渇ききってからでは遅い」とされる脱水・熱中症対策において予防アイテムとしても有用性が高い。

医師が使用判断

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 社会福祉法人秀愛会が運営する障害児入所・療養介護施設「あゆみの郷」(富山市)は重度の心身障がい児が中心。7月現在で入所57人、ショート10人が利用している。

 医師である田淵英一施設長はG-OSの表示許可取得の際、臨床試験や論文提出などで尽力した一人。同製品について「体液とほぼ同じ成分で、副作用もない。誰でも安全かつ安心して使用できるのが最大の特長だ」と説明する。

 昨年4月の施設長着任と同時にG-OSの使用も開始。医学的な見地から、入所者ごとに使用の是非を判断している。具体的には血液・尿検査などの数値を見て、電解質のバランスが崩れていると判断された人が対象。普段飲む水やお茶などの代わりに提供する。

 「体の細胞は水分・電解質をため込むことで安定化する。人はそれを感覚的に捉え、不足していると判断すれば食事などで水分や塩分を摂取する。ただし当施設はそういった判断ができない重度の子供たちが中心。客観的なデータが不可欠になる」(同氏)。入所者の約3分の1は胃ろうや経管栄養を行っているが、その場合も栄養剤と同じようにG-OSを注入して使用する。

 特に重宝しているのが、体調悪化や風邪を引いた際に、点滴を打つ代わりに飲用する使い方。「点滴と経口補水液は基本的に成分が同じ。点滴だと看護師がある程度つきっきりで対応しなければならないが、この負担を解消できる上に、低コストで実施できる。感染リスクの心配もない」と同氏はメリットを語る。重度でなくても、少し具合が悪そうな様子がみられた時にも、飲んでもらうようにしているそうだ。

 このほか、秀愛会では障害福祉サービスの相談支援事業を手がけるなか、在宅の障がい者にG-OSを勧めるケースも。「土地柄、農作業を行う人が多い。たくさん汗をかくので、より熱中症対策に気を配る必要がある」(同氏)。

(シルバー産業新聞2022年8月10日号)

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