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長屋宏和さん「車いすでも好きな服が着たかった」

長屋宏和さん「車いすでも好きな服が着たかった」

 6月11日、元レーシングドライバーの長屋宏和さんが代表を務める車いすファッションブランド「ピロレーシング」から、タオル生地を使用した車いすガウンが発売された。自身もチェアウォーカーである長屋さんは、これまでも車いすユーザー向けに多くの創意溢れる商品を発表。新商品の見どころやブランドが誕生するまでの経緯などについて話を聞いた。

ユーザーの使いやすさに特化したこだわりの品

 今回発売したガウンは、軽い・かさばらない・吸水性抜群と三拍子揃ったことで車いすユーザーには使いやすく、ニーズに沿った商品だ。

 お風呂やプールのあとに裸のまま移動しなくても済むようにと、すぐに羽織りやすいポンチョタイプが採用された。そのため着脱の際にボタンの全てをかけ外す必要がなく、車いすユーザーにとっては最適な形となっている。施設で利用する場合は時短にも繋がるため、職員や介助者にもメリットは大きい。

 生地には130年の歴史を持つ泉州タオルを使用。その中で老舗のメーカー・神藤タオルとタッグを組み、100%のオーガニックコットンを特別なガーゼ織りにした2.5重ガーゼタオルを採用したため、ふんわりと柔らかい手触りのガウンが実現した。

 機能性に優れているだけではない。「かっこよさを重視して、着たときの印象を大切にしている」と、商品へのこだわりを熱弁した。

要望にはすぐに応えたい

 2002年、長屋さんはレース中の事故によって頸髄損傷の怪我を負い、車いす生活に。スーツの着衣に苦戦したり、褥瘡を理由にジーンズが履けなかった経験から「なぜ車いすでは着たい服が着られないのか」と疑問を持った。その後、服飾のプロである母・恵美子さんと、50本以上のジーンズを試作。販売の予定はなかったが、周囲から所望の声もあり、ならば多くの人に履いてほしいという思いで2005年に「ピロレーシング」を立ち上げた。

 現在はジーンズに限らず、ダウンポンチョやスーツ、ウエディングドレスなど多様な車いすユーザー向け商品を販売。何よりも顧客の意見を大切にしており、困りごとがあると聞けばすぐに改良やリフォームを行っている。

(シルバー産業新聞2022年7月10日号)

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