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通所介護「言葉の森」 ST常駐で言語・嚥下リハ特化 2月オープン

通所介護「言葉の森」 ST常駐で言語・嚥下リハ特化 2月オープン

 埼玉県で居宅介護支援や訪問介護、高齢者住宅等を運営する礎(埼玉県越谷市、大塚洋幸社長)は2月1日に言語聴覚士(ST)が常駐する、言語・嚥下リハビリテーションに特化したデイサービス「言葉の森」(越谷市)を開設した。

 大塚社長は「ケアマネジャーとして働いているころ、摂食嚥下や栄養、失語などのコミュニケーションに悩んでいる利用者や家族が多いと感じていた。このような課題を抱える利用者と家族を支えたいと考え開設に至った」と経緯を話す。

 同事業所では標準失語症検査や標準ディサースリア検査などの検査機器を用いて、発語能力を継続的に把握するなど、病院と同等の訓練を受けることができる。

 個別機能訓練を中心に、利用者の状態や課題に合わせた自主トレーニングも実施。具体的には▽飲み込みやむせに不安がある人には嚥下機能リハビリ▽言葉が上手く出ないなどの症状がある場合は絵カードなどを用いた失語症のリハビリ▽発話しにくいなどの場合は口腔機能に合わせた筋力トレーニングなどの構音障害リハビリ――を行う。

 STが利用者の能力に合わせたレベルのトレーニングプログラムを個別に作成し、苦手なトレーニング等はその日のうちにフィードバックして、機能維持や改善に繋げる。

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地域の栄養支援の拠点を目指す

 同事業所で行われた検査やリハビリ内容は家族だけではなく、ケアマネジャーやヘルパーなどの多職種と随時共有していく。

 同社が運営する高齢者住宅の管理栄養士と連携した栄養ケアを行うことで、事業所では利用者に合わせた食形態の食事を提供し、必要な食支援を他事業所と共有するなど、安心安全な在宅での食事提供の実現を目指す。

 嚥下機能リハビリでは、むせないための食事姿勢や、口腔構音器官(唇や舌、喉など)の機能維持・向上訓練などを組み合わせて行う。

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 STの石川徹さんは「飲み込みや話すことについて、在宅で困っている人も多い。食べる事やコミュニケーションは、まさしく生きることの礎となる部分。他事業所とも連携しながら地域の利用者を支えていきたい」と話す。

 大塚社長は「摂食・嚥下機能の低下は気づきにくく、必要なケアに繋がっていないケースもある。管理栄養士や言語聴覚士を中心に在宅版の栄養サポートチーム(NST)のように、地域の在宅の栄養支援の拠点を目指していく」と語る。

 問合せは同事業所(TEL048・930・7215)まで。

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(シルバー産業新聞2023年2月10日号)

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